はじめに:「ポートフォリオ、作るべき?」と悩むあなたへ
転職活動を始めると、耳にする「ポートフォリオ」の存在。
デザイナーやエンジニアの話だと思っていたけど、どうやら他の職種でも必要らしい…。
でも、自分の仕事は成果が“見える形”じゃない。
──そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、「ポートフォリオが必要な職種/いらない職種」の線引きと、
「可視化できない仕事はどうアピールする?」まで丁寧に解説していきます。
なぜ“ポートフォリオ”が重視されるのか?
ポートフォリオとは、仕事の成果を「一目で伝える」ための資料。
とくに“中途採用”の場では、「即戦力かどうか」が重視されるため、
過去の実績を“わかりやすく”伝える手段として期待されています。
でも、職種によっては「数字」や「成果物」がそのまま使えないことも。
だからこそ、まずは「そもそもポートフォリオが必要か?」を見極めることが大切です。
【職種別】ポートフォリオが“必要な職種”とは?
1. デザイナー・クリエイター系
- グラフィック/Web/UIデザイン
- 映像/アニメーション制作
- ライター/編集者(希望媒体による)
👉 成果物(アウトプット)=評価基準 となる職種では、ポートフォリオは必須です。
選考においても、書類以上にポートフォリオが評価されるケースも珍しくありません。
2. エンジニア・マーケター
- フロントエンド/バックエンドエンジニア
- Webマーケティング/SNS運用
👉 実務スキルを証明するため、GitHub・分析資料・成果レポートなどを「実績として提示」できると強いです。
副業経験や自主プロジェクトもポートフォリオに含めましょう。
【要注意】ポートフォリオが“不要”とは言い切れない職種
1. 営業職
「営業は数字で評価されるからポートフォリオはいらない」と思われがちですが、
「営業企画書」「提案書の構成」「表彰歴や仕組み作り」は、十分アピール材料になります。
👉 自分の営業スタイルや工夫を“言語化”して整理するだけでも、面接での説得力が上がります。
2. 人事・広報・カスタマーサクセス
「業務改善施策」「社内施策の資料」「イベントのレポート」など、
アウトプットがある職種はポートフォリオ的にまとめることで、採用側の評価が高まります。
ポートフォリオを作る“必要がない”ケース
- 成果がチーム単位で、個人の貢献が明確に分けられない
- そもそも機密情報を開示できない(社外NG)
- 企業側がポートフォリオの提出を求めていない
👉 その場合は、「職務経歴書+定量的な実績+再現性の説明」で十分戦えます。
じゃあ、どう伝える?“成果が見えづらい”人の戦い方
① 数字は“補足”でいい。大事なのは「行動と工夫」
- 「問い合わせ件数を20%改善」だけでなく、
- 「どういう仮説を立てて」「どう動いたか」を書くことが、再現性を伝えるカギになります。
② 実績に“ストーリー”を添える
「なぜやったのか」「どう考えたのか」「結果どうなったのか」まで一連で語れると、
面接でも“会話が深まる”自己PRになります。
まとめ:「職種」ではなく「伝え方」の問題かもしれない
ポートフォリオが必要かどうか。
実は、“職種”だけで決まるわけではありません。
本当に大事なのは、
「自分の仕事を、他人にどう伝えるか」という視点です。
その手段としてポートフォリオが有効なら使えばいいし、
職務経歴書や面接での言語化がメインなら、そこを磨けばいい。
「見える形」にこだわりすぎず、
「伝わる形」で、あなたの価値を届けましょう。
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