「いろいろやってきたけど、何が武器になるのか分からない」そんなあなたへ
ベンチャーでがむしゃらに働いてきた。
営業、企画、CS、採用、広報──何でもやってきたつもり。
でもいざ転職となると、どの職種で勝負すべきか分からない。
「器用貧乏かも」「強みって何なんだろう」
そんなモヤモヤを感じている人は、少なくないはずです。
この記事では、そんなあなたに向けて、
「ベンチャー出身者が評価されやすい職種」を具体的に解説していきます。
なぜ「ベンチャー出身」は強みを見失いやすいのか?
理由①:役割が流動的すぎて、職種が曖昧になりがち
ベンチャーでは、“なんでも屋”が当たり前。
肩書きは「営業」でも、提案、カスタマーサクセス、広報まで全部やる。
この結果、どの職種でもないようなキャリアになりがち。
理由②:成果が定量化しづらく、語りにくい
「仕組みを作った」「全体を整えた」など、定性的な貢献が多くなるのもベンチャーあるある。
でも転職市場では、数字・職務領域・再現性が重視されるため、見えづらい実力が埋もれやすい。
ベンチャー出身者が「評価されやすい職種」とは?
1. 営業職──「自走力」と「泥臭さ」が武器に
ベンチャーで培った“泥臭い営業力”は、特に無形商材・SaaS・BtoB業界で評価されやすい。
✅ 評価されやすい経験
- 新規開拓の実績
- 営業フローの設計や改善
- クロージングまで一貫対応した経験
「営業なら誰でもできる」ではなく、
「ゼロからつくる営業」ができる人は、特に引き合いが強い。
2. 企画・BizDev──「事業視点」が活きるポジション
複数の業務を横断しながら、仕組み化や改善をしてきた経験は、
事業開発や業務企画など、経営に近い立ち位置で武器になる。
✅ 評価されやすい経験
- 新サービスの立ち上げ
- 事業KPIの設計とPDCA
- 他部署との調整や巻き込み
「事業を前に進める視点」は、ポジションを問わず重宝されるスキル。
3. プロジェクトマネジメント職──「複数業務の整理力」が武器に
複数の施策を回していた、リソース調整していた、みたいな人は
PM・ディレクター・カスタマーサクセスの統括ポジションがハマりやすい。
✅ 評価されやすい経験
- 複数部門との連携調整
- ToDo管理・ガント管理の実務経験
- 人を動かして成果に導いた体験
「仕組み」と「現場」をつなぐ役回りにいた人は、PM適性が高い。
じゃあ「何でもやってきた人」はどうすればいい?
汎用スキル × 業界適性 で再定義しよう
まずは「自分が持っているスキル」と「それが活きる業界・職種」を掛け合わせてみよう。
例:
- 顧客折衝スキル × HR業界 → キャリアアドバイザー
- データ活用 × Web広告 → Webマーケ職
- 内部業務の改善 × SaaS企業 → オペレーションPM
「スキル」だけで見るとボヤけるが、
「業界」と「職種」をセットにすると、武器に変わる。
よくある落とし穴:「とりあえず営業」への妥協
営業“しか”選べないのではなく、他が語れていないだけ
ベンチャー出身者が「営業職ばかり紹介される」ことはよくある。
でも、それはスキルが営業しかないからではなく、
営業以外の経験を“職種っぽく”語れていないことが多い。
- 「調整業務」→ プロジェクト管理
- 「社内改善」→ オペレーション設計
- 「何でも対応」→ 総合職型のBizサイド
「何をやったか」ではなく「どう位置づけるか」が、転職成功の鍵。
まとめ:「何でもやってきた」は、実は最強の素材
ベンチャー出身者が武器を見失うのは、
「自分の強みが言語化できていない」だけ。
- 営業・企画・PMなどに“強みを翻訳”する
- スキル×業界の掛け合わせで戦える土俵を見つける
- 「何でもやってきた」を“職種に変換”する言葉を持つ
そうすれば、
「器用貧乏」じゃなくて「マルチポテンシャライト」になる。
あなたのキャリアは、思っているよりずっと価値がある。
あとは、それを“伝わる形”に変えるだけです。
コメント