「リクルート紹介されがち問題」に騙されるな──営業ありきの転職ルートを疑え

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「またリクルートかよ…って思ったこと、ありませんか?」

転職エージェントから届く紹介求人。
「未経験OK」「20代活躍中」「圧倒的成長環境」──
その中で、なぜかやたらと目立つ“リクルート系の営業職”

✅「自分が本当に行きたい場所なのか?」
✅「なぜ営業しか紹介されないのか?」

…そう疑問に思ったあなたへ。
この記事では、リク紹介の“構造的な仕組み”を分解し、 その裏にある企業側・エージェント側のロジックを明かします。


なぜ「第二新卒=リクルート営業」が定番ルートになるのか?

背景には、“営業枠”の常時募集と“育成設計”の相性がある

リクルート(やそのグループ各社)は、

  • 毎年一定数の営業職を大量採用
  • 第二新卒や未経験歓迎枠が豊富
  • 成果主義×育成テンプレが整備されている

つまり、若手を“数”で採って、戦力化する仕組みが完全に整っているんです。

✅ エージェント側から見たときの“紹介しやすさ”

  • 採用確率が高い(書類通過しやすい)
  • 年収レンジが安定(手数料が計算しやすい)
  • クライアント対応も慣れていて、提案が通しやすい

だから、「とりあえず紹介しやすい」「受かりやすい」という理由で、
“あなたに合ってるか”より“とりあえず内定が出るか”で送られてくることがあるんです。


ポジションありきで話が進むと、選択肢は狭まっていく

「あなたに合う会社」ではなく、「このポジションにハマる人」にされてしまう

✅ よくある流れ

  1. 第二新卒 → 早期離職 → “ポテンシャル採用”枠に分類される
  2. 「未経験OK」で広く採用している営業職がレコメンドされる
  3. 「入社実績あり」「推薦枠あり」で、リクルートなど大手が出てくる
  4. 選択肢の比較や言語化がないまま、「とりあえず面接へ」

気づけば、“この求人に応募するかどうか”だけの話になり、 “自分がどう働きたいか”は後回しにされてしまう。


「営業から始めるのもアリ」←本当にそうか?

ステップアップ前提で語られる営業は、“現実とズレている”場合も

✅ よくある文脈

  • 「まず営業で数字を持って、自分を鍛えよう」
  • 「将来マーケや企画に行ける」
  • 「リクルートならネームバリューもあるし…」

でも実際には…

  • 営業がメインキャリアになってしまう
  • 業務が激務型で異動・異職種転換の余力がない
  • 「元リク」というラベルだけが残り、次も営業しか紹介されない

営業が悪いわけではない。 でも、“営業に行くしかない”と錯覚させられているなら、それは構造の罠。


紹介されたら「飛びつく」前に考えたい3つのこと

①「この会社が、自分にとっての正解か?」を主語に戻す

→ 自分の希望、価値観、キャリアプランと照らしてみて
→ 「ここで何が積めるか?」を言語化してから決める

②「なぜ自分にこの求人を?」とエージェントに聞いてみる

→ 紹介理由が「決まりやすいから」「前にも通ったから」なら要注意
→ 「あなたの経歴からこう見えて、ここに合う」という根拠が必要

③「それ以外にどんな可能性があるか?」も並行して探す

→ “紹介されたもの”だけに依存しない
→ 自分でも検索する/他社エージェントと比較する/オープン求人もチェック


よくある誤解:「有名企業=行くべき」ではない

あなたの未来は、知名度より「合うかどうか」で決まる

  • リクルートが合う人もいる。だけど、誰にでも向いているわけではない
  • 知名度よりも、仕事内容/環境/カルチャーのフィットが大事
  • エージェントから「通りやすい」と言われても、人生は“通過”じゃ終わらない

“通りやすい会社”じゃなく、“続けたいと思える会社”を選ぼう。


まとめ:営業職ルートに固定される前に、“自分の意思”を取り戻そう

  • 第二新卒は、「営業枠」に流れ込みやすい構造がある
  • リクルートなどの大手は、“紹介しやすく、決まりやすい”から優先されがち
  • でもそれが“あなたの正解”かどうかは、別問題
  • ポジションありきの選考ではなく、“自分の軸”を持つことが重要

転職は、「どこが通るか」じゃなく、「どこで自分を活かせるか」。 紹介されがちルートの裏側に、ちゃんと目を向けて。

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この記事を書いた人

Masakiのアバター Masaki カイロスキャリア編集長

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