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「辞めたいのに、辞められない。そんな自分が嫌だ」
- 毎朝、会社に行くのがしんどい
- 頭では「もう限界」とわかっている
- でも…なぜか“辞める”という選択肢が口に出せない
そして気づけば、「行動できない自分」への怒りと自己否定が積もっていく。
「意志が弱いんじゃないか?」
「甘えてるだけなんじゃないか?」
「こんな自分じゃ、どこに行っても同じ…」
もしあなたが今、そんなふうに“自分を責めるループ”の中にいるなら、
この記事を通して、その感情が“ちゃんと理由のあるもの”であることを知ってほしい。
なぜ人は、「辞めたいのに辞められない」のか?
それは、“行動を止める”ブレーキが心の中にあるから
「辞める」という行為は、想像以上にエネルギーを使います。
それを止めているのは、単なる「弱さ」ではなく、以下のような心理的ブレーキかもしれません。
✅ よくある「辞められない」構造
- 【責任感】「辞めたら迷惑がかかる」
- 【同調圧力】「みんな耐えてるのに自分だけ…」
- 【未来不安】「次が決まらなかったらどうしよう」
- 【自己否定】「自分には他で通用する力がないかも」
- 【正しさの呪縛】「ここで続けた方が正解なんじゃ…」
これらはすべて、自分を守るための“無意識の防衛反応”。
だからこそ、「動けない」ことは、むしろ“正常な反応”でもあるんです。
「辞められない自分」を肯定するためにできること
① ブレーキの正体を“言語化”してみる
まずは、何が自分を止めているのかを整理しましょう。
例:
- 「チームに穴を空けるのが怖い」→ 責任感の裏返し
- 「親にどう思われるか不安」→ 外からの評価への恐れ
- 「この職場しか知らない」→ 未知への不安
→ 曖昧な“モヤモヤ”を、具体的な“構造”に分解するだけで、
行動へのハードルがぐっと下がります。
② “辞める”をゴールにしなくていい
「辞めたい」と思ったからといって、
すぐに「退職します」と言えなきゃダメ、ということではありません。
✅ やってみたい中間アクション
- 求人だけ眺めてみる
- 転職サイトに登録してみる
- カジュアル面談を受けてみる
- 応募はせずに“棚卸し”だけしてみる
→ これは“辞める”ではなく、“辞められる状態をつくる”ための行動。
気持ちの余裕があるうちに「逃げ道を持つ」だけでも、自分が守られている感じが生まれます。
③「今、辞められない理由」を“選んでいる”感覚に変える
✅ こんなふうに思えたらOK
- 「辞めたいけど、今はあえて続けることを選んでる」
- 「辞める準備をしてから動くために、いまは蓄える期間」
- 「あと1ヶ月だけがんばったら、次に進む予定」
→ “やらされている”ではなく、“自分が決めている”という主語の回復が、
自己肯定感を少しずつ取り戻してくれます。
よくある落とし穴:「辞める=すべてを壊す」ではない
辞めることは、「壊す」じゃなく「続ける」ための選択肢かもしれない
✅ 辞めることで守れるもの
- 心と身体の健康
- 自分らしさ
- 人間関係、生活リズム、未来の選択肢
何かを終わらせるのは、何かを大事にしたいと思ったとき。
だからこそ、「辞めたい」という気持ちは、実は“生きようとする力”でもあるんです。
まとめ:「辞めたいのに辞められない」自分を、まずは許そう
- 辞められないのは、弱さじゃない。心理的ブレーキが働いているから
- 自分を守るための“無意識の反応”には、ちゃんと理由がある
- 「辞めたい」と思ったこと自体が、あなたの変化の始まり
- 辞めなくてもいい、“辞められる状態”をつくるだけでもOK
- あなたの選択には、ちゃんと意味がある
行動できないことを責めないで。 動ける自分になるための準備は、もう始まってる。
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