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「エージェントって…結局、自分の成績のために動いてない?」
- 希望とズレた求人ばかり送られてくる
- 連絡が急に来なくなる
- 自分の話をろくに聞かず、とりあえず“営業職”をすすめてくる
こんな体験をしたことがある人は、あなただけではありません。
この記事では、なぜ転職エージェントが“信用できない存在”になってしまうのか?
その背景を構造的に紐解き、あなたが損をしない選び方・使い方を提案します。
なぜ「エージェントに不信感」が生まれるのか?
背景には、“成果報酬ビジネス”の構造がある
転職エージェントの収益モデルは、超シンプル。
✅「転職させれば売上になる/させなければゼロ」
企業側が支払う成功報酬は、年収の30〜35%が相場。
つまり、あなたが内定して初めて報酬が発生します。
✅ この構造が生む、現場の動き
- 「内定しやすい求人=紹介しやすい」
- 「企業からの手数料が高い求人=優先されやすい」
- 「転職が決まらない人=時間のロス」
あなたが本当に望んでいる求人よりも、
「決まりやすくて、手数料の高い会社」に誘導される構造があるんです。
転職エージェントが“適当”に見えるのは、なぜか?
あなたの価値が「商品としての見え方」で決まってしまうから
エージェントにとって、求職者は“商品”。
- 年収が高い=売値が高い
- 希望が細かい=面倒くさい
- スキルがずれている=売れにくい
✅ こんな対応に心当たりありませんか?
- 「ご希望に沿える求人は今ありません」→(=売れないからスルー)
- 「まずは営業から始めませんか?」→(=数が多くて決まりやすい)
「あなたの未来」よりも「成約確率」のほうが優先されてしまうのが、この業界のリアル。
じゃあ、どうすれば“損しない”転職ができるのか?
① エージェントに“丸投げ”しない
→ 求人選定、書類内容、志望動機…全部任せると、他人の物差しで決まってしまう。
→ まずは「自分は何を重視するのか」「どんな軸で選びたいのか」を言語化すること。
② エージェントは“情報提供者”として割り切る
→ 提示された求人に乗るのではなく、「なぜこれをすすめたのか?」を必ず確認する。
→ 求人票だけでなく、企業との関係性や過去の転職者の情報も引き出す。
③ 複数のエージェントを使い、比較する
→ 相性や“取り扱い企業”はエージェントごとに異なります。
→ 同じ希望でも、紹介される求人がまったく違うことも珍しくない。
→ 「この人だけに任せよう」は危険。“比較して選ぶ”のが前提。
よくある落とし穴:「無料だから、文句言えない」?
無料だけど、“あなたのキャリア”は“商品として流通”している
たしかに、エージェントの利用に費用はかかりません。
でも、その代わりに、あなたの市場価値は“商品”として取引されている。
- 希望していない企業に勝手に推薦される
- 同じ求人に、複数のエージェントから応募されてしまう
- 情報が整理されず、誤解されたまま選考が進む
“無料”であることが、「大切にされない理由」になっている現実もあります。
まとめ:「任せる」のではなく、「選ぶ」側に戻ろう
- 転職エージェントは“成功報酬”構造ゆえ、成約率重視になりがち
- あなたの“人生の納得”より、“決まりやすさ”が優先されるリスクあり
- 丸投げせず、情報提供者として使い分けることが重要
- あなたのキャリアは、誰かの営業数字じゃない
「任せる」ではなく、「主導権を取り戻す」。 それが、転職の成功率を上げる一番の近道です。
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