「本気なのに落ちる」──熱意はあるのに届かない悔しさ
「絶対この会社に行きたい」
「転職で人生を変えたい」
そう本気で思ってるのに、なぜか面接では落ちる。
「熱意は伝えたはずなのに…」という手応えのない不合格通知。
もしかしたら、“熱量はあるけど、構造がない”状態になっているかもしれません。
この記事では、面接で“熱い人”ではなく、“伝わる人”になるための思考整理術をお届けします。
なぜ「熱意があるのに落ちる」のか?
原因は、“気持ち”だけが先行してしまっているから
- 「志望動機はあります」→ 実際は“好きです”しか言ってない
- 「やりたいことは明確です」→ でも再現性の説明がない
- 「絶対に貢献します!」→ 具体的な根拠が薄い
これでは、面接官には“勢いだけの人”に見えてしまいます。
✅ 面接官が求めているのは
- 論理的に話せるか
- 再現性のあるスキルがあるか
- 自社にフィットする行動特性があるか
「気持ち」だけで面接を通過するのは、新卒のときだけです。
面接で“熱意を伝える”ために必要なのは、「構造化」
感情を、論理に変える“自己PRの型”を持とう
以下のような順序で話せるようになると、熱量が“伝わる熱意”に変わります。
✅ 面接で使える構造的自己PRの型
①【課題】どんな状況だったか(背景)
②【行動】自分がどう動いたか
③【結果】どうなったか(数字や評価)
④【示唆】それが今後どう活きるか
これを自分の経験に当てはめていくと、感情ではなく“説得力”が出てきます。
例:営業職の転職を志望する人なら
悪い例:
「お客様のためにがんばれます!」良い例:
「お客様の課題が不明瞭だったので、課題特定のフレームで1on1を行いました。結果、商談の成約率が20%上がり、その経験を御社の課題解決型営業にも活かせると考えています。」
→ 同じ“熱意”でも、「なぜそう考えるか」が整理されていると評価がまったく変わります。
熱意が裏目に出る、ありがちな“空回り”パターン
1. 話が長くなって論点がぼやける
「いろいろ伝えなきゃ」と思うほど、
結論→理由→具体→学びという基本構造が崩れてしまう。
→ 面接官は“何を伝えたいのか”が分からず評価できない。
2. “好き”の一方通行で終わってしまう
✅ ありがちなNG例
- 「御社の理念に共感しました!」
- 「サービスが好きで、いつか関わりたいと思ってました!」
→ 「それなら他の会社でもよくない?」となってしまう。
大切なのは、“好き”の先にある貢献と接続すること。
面接で“伝える技術”を磨くためにやるべきこと
1. 自分の経験を“ストック化”しておく
- 成果を出したエピソードを3〜5個ピックアップ
- それぞれを「課題→行動→結果→示唆」の形に整理
- どの会社にも応用できるよう、業界・職種別に変換
これをしておくと、どんな質問が来てもブレずに対応できるようになります。
2. “再現性”のある話し方を意識する
- 「自分がやった」→「なぜその方法をとったか」
- 「成功した」→「成功した要因は何だったのか」
- 「努力した」→「どのようにプロセスを改善したのか」
→ 面接官は、“結果”より“考え方の癖”を見ています。
まとめ:熱意は「語る」ものじゃなく、「伝える」もの
- 面接では「感情」だけでなく「構造」が必要
- 自己PRは「課題→行動→結果→示唆」で整理
- 「なぜそう考えるか」「どう再現できるか」が差になる
- 熱量は、論理とセットで初めて“届く熱意”になる
伝わらないのは、気持ちが足りないからじゃない。 整理されていないだけです。
言葉の精度を上げて、“伝わる人”として、次の面接に挑みましょう。
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