はじめに:「情」と「年収」のあいだで揺れていないか?
今の会社に不満があるわけじゃない。
でも、ふと他人の年収を知ると、なんだかモヤモヤする。
「転職って裏切りなのかな」
「でも、このままじゃ将来が不安」
そんなふうに、“情”と“打算”のあいだで揺れているあなたへ。
今日は、少し極端に聞こえるかもしれないけど、「インド式」の転職観からヒントをもらってみませんか?
インドでは、年収が1円でも上がれば転職する
インドでは、同じ職種であっても、より年収が高い会社に即座に移るという文化が根づいています。
その判断に情や義理は関係ありません。
なぜなら、彼らの前提にあるのは──
「会社は自分を守ってくれない」という事実。
つまり、雇う側が合理的に人材を選んでいるのだから、働く側も合理的に選び返す。
これが、インドの転職観の土台です。
日本の若手が“守られすぎている”という事実
一方、日本ではまだ「終身雇用」の幻想が残っています。
「3年は働くべき」「恩義を感じてるから残りたい」といった価値観は、悪く言えば“感情に寄りすぎている”とも言えます。
でも現実には──
- 評価されなくても給与が上がらない
- 会社が傾いたら誰も守ってくれない
- 上司の意向ひとつで希望職から外される
そんな経験、あなたもしてきたのではないでしょうか?
インド式に学ぶ「自分を守るキャリア戦略」
1. 「替えが効く存在」である前提に立つ
どれだけ頑張っても、自分の代わりはいくらでもいるという前提に立ちましょう。
これはネガティブな意味ではなく、“だからこそ”自分の市場価値を高める努力が必要だという意識です。
2. 情より“数値”を見て判断する
インドでは、年収が1円でも上がれば転職を検討します。
これをそのまま真似する必要はありませんが、
「情」ではなく「条件」や「市場価値」で判断するという視点は持つべきです。
3. 常に「動ける自分」を準備しておく
履歴書を更新し、転職サイトを眺め、自分の価値を把握する。
この“転職活動前の活動”こそが、キャリアの安全装置になります。
よくある反論:「でも、情を捨ててまで…」
もちろん、今の会社に恩があると感じるのは素敵なことです。
でもその“恩”が、自分の未来を狭めている可能性はありませんか?
辞めたからといって、その会社に感謝していないわけではありません。
感謝と離脱は、両立します。
まとめ:合理性は、冷たさではなく“自分を守る温度”だ
転職は、人生の分岐点です。
そして、その決断を「感情」だけに委ねてしまうと、
後で後悔することになるかもしれません。
インド式に学べるのは、
「自分で自分を守るために、合理的に動く」という姿勢です。
あなたは、どんな視点で自分の未来を選びますか?
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