── 自己分析に迷ったら、他者の言葉を頼っていい
「強みがわからない」と悩むあなたへ
転職活動でよく聞かれるこの問い。
「あなたの強みは何ですか?」
自分の強みなんて、すぐに出てこない。
特別な資格もないし、誇れるような成果も思いつかない。
履歴書を前に手が止まってしまう──そんな経験、ありませんか?
なぜ「自分の強み」は見えにくいのか?
◆ 強みは「当たり前」になってしまう
自分にとって自然にできていることは、
「みんなもできるだろう」と思いがちです。
でも実際には、それこそが“強み”だったりします。
強みとは、本人にとっての“無意識の得意”。
だからこそ、自分一人では気づきにくいのです。
解決策:強みは「自分で決めず、人に言われたことで決める」
自己分析に行き詰まったら、“他己分析”を使いましょう。
つまり、
「人に言われたこと」から、自分の強みを見つける方法です。
【具体策】人から言われた「ありがと」「すごい」で強みを拾う
◆ ステップ①:これまでに言われた“褒め言葉”を思い出す
- 「いつも気が利くよね」
- 「話しやすい雰囲気だよね」
- 「〇〇って、意外と根気あるよね」
思い出せるだけ書き出してみましょう。
過去のLINEやSlack、送別会の言葉、同期との雑談──どこかにヒントが隠れています。
◆ ステップ②:「なぜ、そう言われたか」を深掘りする
たとえば「丁寧だね」と言われたとします。
それは以下のように分解できます。
- ミスが少ない(=再現性の高い業務設計)
- 相手への配慮ができている(=ホスピタリティ)
- 一つひとつの作業に根気強く向き合える(=継続力)
言葉の“背後にある意味”を考えることで、ビジネス上の価値へと言語化できます。
◆ ステップ③:「繰り返し言われたこと」が、あなたのコア資産
- 違う人から何度も言われた
- 前職と現職で共通して指摘された
- 自分では意識していないのに感謝された
こうした“共通点”こそが、
あなたが他者に自然と提供できている価値、つまり「転職市場で売れる強み」です。
【落とし穴】「人から言われたことがない」場合の対処法
◆ ① 他己分析ワークを依頼する
仲のいい同僚や友人に、以下のように聞いてみてください。
「自分って、どんなときに頼りにされてると思う?」
「一緒に働いてて助かったことって何かあった?」
意外な角度から強みが見えてくることがあります。
◆ ② 転職エージェントに聞くのもあり
「エージェントは売上目的で動くから信用できない」と感じるかもしれません。
ただ、客観的に「どう見えるか」を知る手段としては、活用価値があります。
【補足】「人に言われたこと=強み」じゃダメな理由なんてない
「人の意見に頼るなんて、自分の強みじゃない」と感じるかもしれません。
でも、強みは“自分で主張するもの”ではなく、
“他者との関わりの中で育まれるもの”です。
あなたの“当たり前”は、他人の“ありがたい”。
それが、仕事になるのです。
まとめ:「強みがわからない」と悩んだら、過去の「ありがとう」を探しにいこう
- 自分の強みは、自分では見えないことが多い
- “人に言われたこと”は、最大のヒント
- 「繰り返し言われたこと」こそが、あなたのコアスキル
誰かに感謝された瞬間を、思い出してみてください。
そこには、あなたが知らない“自分の価値”が眠っています。
カイロスキャリア編集部
コメント