── データから考える“通過率×工数”のバランス戦略
目次
「何社くらい受ければいいの?」問題、誰もが最初にぶつかる
- 多すぎても対応しきれない
- 少なすぎると落ちたときに詰む
- 結局、何社くらいが“ちょうどいい”の?
実はこの疑問、通過率や辞退率から逆算できます。
感覚ではなく、“設計”で安心して動くための考え方を紹介します。
平均応募数:10〜15社がボリュームゾーン
◆ 転職活動者の平均応募社数は「約12.6社」
リクナビNEXTなどの調査によれば、20代〜30代の平均応募社数は10〜15社程度。
ただし、応募数=面接数ではありません。書類通過は20〜30%が一般的です。
つまり──
書類通過3〜5社 → 面接 → 1〜2社内定、という流れになります。
◆ ステップ別の通過率は?
ステップ | 通過率(目安) |
---|---|
書類選考 | 20〜30%前後 |
一次面接 | 30〜50%前後 |
最終面接 | 50〜70%前後 |
逆に言えば、「10社応募して書類通過が2〜3社」は普通のこと。
落ちても落ち込まなくてOKです。
「何社受けるべきか」は目的から逆算できる
◆ 内定数 × 辞退率 × 通過率 = 応募社数
たとえば:
- 内定が2社ほしい
- 面接辞退率は50%
- 書類通過率は30%
この場合の応募社数は、
2 ÷(1−0.5) ÷ 0.3 = 約13.3社
つまり、2社から内定を得るには、13〜15社の応募が必要というわけです。
◆ ただし「受けきれない問題」もある
- 面接が詰まりすぎてメンタルがやられる
- 同時並行で企業対応が雑になる
- 一社一社に向き合えない
だからこそ、「応募できる数」ではなく、「受けきれる数」で設計することが重要です。
よくある落とし穴:本命だけ/数打ちゃ当たる
どちらも極端で非効率です。
本命だけ:落ちたときのダメージが大きい
数打ちゃ当たる:疲弊してパフォーマンスが落ちる
◆ バランス型の応募戦略を
- 本命:2社
- 対抗:3〜5社
- 練習枠:3社
最初に“練習用”として応募し、面接慣れや経歴書ブラッシュアップの機会にしてしまうのも有効です。
まとめ:転職活動は“戦略”で回そう
- 平均応募数は10〜15社だが、“受けきれる数”が正解
- 通過率×辞退率で「必要な応募数」は逆算できる
- 数だけでなく“向き合える体制”を整えることが成功への鍵
転職活動を始めたばかりなら、まずは“3社だけ”でも十分です。
大事なのは、数よりも設計。次の一歩はそこから始まります。
カイロスキャリア編集部
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