── 本音と戦略、その“使い分け”がカギになる
目次
「転職理由、どう答えたらいいんだろう…」
- 正直に言えば、不利になる気がする
- でも、嘘をついて入社したくもない
- 面接で変に詰まって落ちたらどうしよう…
「なぜ辞めたの?」という質問に、戸惑う人はとても多いです。
だからこそ、ここで一度整理しておきましょう。
面接では、“真実”より“納得感”が求められる
◆ ① 面接官が気にしているのは、「再現性」と「前向きさ」
実は、面接官が転職理由を聞く目的は、「人柄をジャッジすること」ではありません。
それよりも──
- うちの会社でもまた辞めるかもしれないか?
- 自分で課題を言語化し、前向きに動ける人か?
- 価値観や志向がうちにマッチしそうか?
このあたりを見ています。
つまり、「なぜ辞めたか?」よりも、「どう考え、どう次を選んだか?」が大事なんです。
◆ ② 「本音」と「建前」、どちらかに寄りすぎるとリスクがある
たとえば──
- 本音100%で「上司が無能すぎて…」と話す → ネガティブ印象でNG
- 建前100%で「より成長できる環境を求めて」だけだと → 薄くて伝わらない
だからこそ、“どの温度感で伝えるか”を設計する必要があるんです。
転職理由は、「複数用意」していい
◆ ① 目的別に、言い方を変えておくのがベスト
たとえば、こんな分け方です。
状況 | 言い方のポイント |
---|---|
書類・エントリー | ポジティブな志向性を強調(動機の裏付け) |
一次面接 | 違和感や問題点に触れて“納得感”を補う |
最終面接 | 転職の決断理由を“キャリア観”とセットで語る |
目的と相手を見て、使い分けられるとベストです。
あえて1本に絞らないことで、むしろ一貫性が生まれます。
◆ ② 「正直に言う」のではなく「整理して伝える」が本質
本音を隠す必要はありません。
ただし、“どう伝えるか”は戦略的であるべきです。
- 会社に合わなかった → 「ミッションと自分の方向性にズレがあった」
- 評価されなかった → 「定量評価がない中で、自分の成長実感を持ちづらかった」
- 上司がきつかった → 「働く人の価値観に大きなギャップを感じた」
トゲを削りながら、事実ベースで言語化する
それが、通る面接理由のつくり方です。
よくある落とし穴:「全部正直に話すことが誠実だ」と思ってしまう
もちろん、誠実さは大切です。
でも、面接は“人間としての誠実さ”だけで通る場ではありません。
面接は“価値観のマッチング”と“納得のストーリー”を伝える場。
だから、「戦略=不誠実」ではないんです。
まとめ:「なぜ辞めたのか?」は、1つじゃなくていい
- 面接では、“正直さ”より“納得感”が求められる
- 転職理由は、複数の視点で準備してOK
- 本音を整理して言語化することが、あなたの武器になる
「なぜ辞めたの?」と聞かれたら、こう答えましょう。
「自分なりに考え、納得して動いた結果です」と。
カイロスキャリア編集部
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