── データで読み解く「転職後のリアル」
「転職して、年収は上がる?下がる?」
- 給料が上がるのか、下がるのか
- 周りは成功しているけど、自分は…?
- 転職って本当に“得”なのか?
転職を考えたとき、多くの人が一番気にするのが「年収の変化」です。
しかし、情報があまりにも断片的で、
自分がどちらに当てはまるのか分かりづらいのが現実です。
そこで今回は、実際のデータや傾向をもとに「上がる人/下がる人の違い」を明らかにしていきます。
年収が「上がる人」と「下がる人」── 何が違うのか?
◆ ① 結論:転職で「年収アップ」する人は約50〜60%
まず、厚労省やdodaなどの各種調査によると、
転職後に年収が上がった人の割合はおよそ5〜6割という結果が多く見られます。
- 上がった:約55%
- 変わらない:約25%
- 下がった:約20%
つまり、必ずしも「転職=年収UP」というわけではありません。
むしろ“どんな転職か”によって、結果が大きく変わるのが実態です。
◆ ② 「年収が上がりやすい人」の特徴
たとえば、以下のような人たちは比較的年収が上がりやすい傾向にあります。
- 年齢:30代前半までの転職者(第二新卒含む)
- 職種:営業/ITエンジニア/企画職など“売上直結”の職種
- 業界:成長産業(SaaS、医療、ECなど)への転職者
- 転職理由:明確なキャリアアップ・専門性の深掘り
このように、「“経験”ד成長市場”」の組み合わせが年収アップの鍵を握ります。
◆ ③ 「年収が下がりやすい人」の特徴
一方で、年収が下がる傾向があるのは、以下のようなケースです。
- 職種転換を伴う未経験転職
- 現職より労働環境ややりがいを重視した転職
- 地域(首都圏→地方)など生活圏の変更を伴うケース
- 年収の高さが残業代やインセンティブに依存していたケース
ただし、一時的に下がっても、長期的には上がる場合も少なくありません。
この点は押さえておきたいところです。
じゃあ、自分はどう判断すればいい?
◆ ① 「ポジション価値 × 業界トレンド」で考える
まず、自分の市場価値を確認するためには、
「何ができるか」×「どの業界で使えるか」を掛け算で考える必要があります。
例:
- Web広告運用 → SaaS企業へ → 年収+100万
- 総務 → 地方老舗メーカーへ → 年収−50万(でも労働環境◎)
このように、“年収がすべて”ではないという視点を持つことも重要です。
◆ ② 「下がる可能性」も含めて、納得できる転職か?
また、仮に年収が少し下がっても──
- やりたかった仕事に就ける
- 専門スキルを磨ける環境に行ける
- 労働環境が改善し、人生の満足度が上がる
こうしたケースなら、“投資としての転職”とも言えるでしょう。
◆ ③ 「求人票だけで判断しない」。面接で聞いてOK
さらに、年収面の不安を解消するために、面接でこう聞いてみましょう。
「このポジションは、前任者からどのくらい年収が上がっていますか?」
「モデル年収に至るまでのプロセスを教えてください」
こうすることで、年収のリアルな伸び幅を把握しやすくなります。
よくある落とし穴:「年収だけ」で決めてしまう
- 前職より100万アップ!と思ったら、裁量労働制で実質残業代ゼロ
- ボーナス込み表記で、実際は月給が少ない
- インセンティブ制度が機能していなかった
このように、“年収の中身”を分解して見ることが大切です。
まとめ:上がる/下がるは、“選び方”で決まる
結論として、転職で年収が上がるかどうかは、
運ではなく、“戦略と情報の差”です。
・業界と職種のトレンドを押さえる
・自分のポジションの価値を理解する
・数字で比較しながら、納得で動く
ぜひ、“豊かになる転職”を実現してください。
あなたには、その可能性があります。
カイロスキャリア編集部
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