転職エージェントの収益構造を知っているか?

── あなたに紹介された会社の“本当の理由”


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「紹介された会社、なんか腑に落ちない…」

  • 職種も希望とズレている
  • 規模も業界も全然ちがう
  • なぜか営業ばかりすすめられる

「これ、本当に“自分のため”なの?」
「もしかして、都合のいい紹介先なんじゃ…?」
「でも詳しいことは分からないし、断るのも不安…」

──そんなふうに、転職エージェントに“うっすら不信感”を抱きはじめたあなたへ。
この記事では、エージェントの紹介の裏にある“収益構造”をわかりやすく解説します。


なぜエージェントは“その会社”をすすめるのか?


◆ ① 転職エージェントは「企業からお金をもらっている」

転職エージェントの主な収入源は、
求職者ではなく“企業”から支払われる紹介手数料です。

たとえば──

  • 年収500万円で内定が決まれば
  • 企業から約150万円(=年収の30%)がエージェントに支払われます

つまり、エージェントは「あなたを売って稼ぐ」ビジネスモデルなのです。


◆ ② “決まりやすい会社”が優先されやすい構造

  • 応募してくれやすい
  • 採用決定が早い
  • 過去に何人も決まっている

こうした企業は、「決まりやすく、売上になる」ため、
優先して紹介されやすい傾向があります。


◆ ③ 紹介できる“枠”は、契約企業に限られている

たとえばリクルートエージェントなど大手でも、
契約していない企業は紹介できません。

→ その結果、「あなたに合っているか」より「取り扱っているか」が先に来ることも。


自分を守るためにできること──“自衛する目線”を持つ


◆ ① 「紹介理由」を必ず聞く

「なぜこの企業なんですか?」
「他の候補と比べて何が合っていると思いますか?」

こう聞くだけで、“なんとなく紹介”を減らせます。
根拠が弱ければ、自分で調べ直すきっかけにもなります。


◆ ② “言われた通りに応募”はしない

  • 一度は自分で求人票を読み込む
  • ネットで口コミを調べる(openwork/ライトハウス)
  • 業界研究をして、「自分が求める環境」と照らす

「紹介=信用」ではなく、「提案=検討材料」くらいに捉えると◎。


◆ ③ エージェントは“使い分け”が前提

  • 営業に強いエージェント
  • ハイクラスに特化したエージェント
  • ベンチャー志向のエージェント など

1社に頼りすぎず、2〜3社を併用するのが鉄則です。


よくある落とし穴:「エージェントに断りづらい…」

  • 推されると断れない
  • 時間をかけてもらった手前、無下にできない
  • 自分の判断に自信がなくて、言われたとおりに進んでしまう

→ でも忘れないでください。
エージェントは“あなたの味方”ではなく“営業担当”でもあるのです。


まとめ:「紹介された会社=最善の選択」とは限らない

転職は、“人生の選択”です。
でも、エージェントにとっては“売上の1件”でもあります。

紹介された企業が悪いとは限りません。
ただ、その背景を知っておくことで、“自分で選ぶ力”が磨かれます。

遠慮せず、主導権を取り戻していきましょう。
あなたのキャリアは、あなたのものです。

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