── 「任されてるのに、育ってない気がする」あなたへ
目次
「期待されてる」と思っていた。でも、ふと不安になる。
- 何でも任される
- 困ったときに頼られる
- 上司や先輩にも感謝される
だけど、ふと気づく。
「自分、なんの専門性もついてなくない?」
「雑用ばっかりしてる気がする」
「このままここにいて、本当に成長できるのか?」
この記事では、そんな便利屋ポジションに“違和感”を抱き始めたあなたへ、
その違和感の正体と、抜け出すヒントをお届けします。
なぜ若手は「便利屋」になってしまうのか?
◆ ① 現場は人手不足。でも教育余力がない
- 仕事は山のようにある
- でも、一人前に育てる余裕はない
- だから「なんでもできそうな若手」に、どんどん頼む
→ 「便利さ」が評価される=そのまま便利屋枠に固定されることに。
◆ ② 若手の「断りづらさ」が“構造”を補完してしまう
- 頼まれたら断れない
- 感謝されると、嬉しい
- 「自分しかできない」と思うと、使命感が湧く
そのやさしさと責任感こそが、“構造維持”に利用されてしまう。
◆ ③ 中核業務から外された“便利屋ルート”は、脱線の始まり
- コア業務(戦略、判断、利益に直結)には関われない
- 実績は社内限定=転職市場では伝わらない
- 年数だけ重ねて、どこでも通用しない状態になる
“便利屋”から脱却する3つの問い直し
◆ ① 「自分の時間を、誰の価値に使ってるか?」を見直す
- 営業補助、社内調整、資料作成、総務的対応…
→ それって自分のスキルになる仕事?
→ 「誰の成果の“補完”に使われてるか」を一度棚卸してみてください。
◆ ② 「中核業務にアクセスできているか?」を自問する
- 会社の利益に直結する意思決定に関われているか?
- プロダクトやサービスの改善領域に踏み込めているか?
- 「代替が効かない価値」を出しているか?
もし“代わりがいくらでもいる仕事”ばかりなら、危険信号です。
◆ ③ 「成長の設計図」を会社と一緒に描けているか?
- 半年後、1年後、どんな仕事ができてる?
- 今の業務が、どんなスキルに繋がる?
- それを上司や先輩と明確に話したこと、ありますか?
→ なければ、それは「便利に使われてるだけ」かもしれません。
よくある反論:「いや、なんでも経験するのは大事でしょ?」
もちろん、多様な経験は大切です。
でも、それは「次に繋がる土台」になっていればの話。
「全部中途半端にやらされただけだった」
そんな若手を、何人も見てきました。
まとめ:“便利屋”というポジションは、努力ではなく構造の罠かもしれない
あなたが今抱えているその不安は、弱さじゃない。
構造に気づいた“感覚の鋭さ”こそが武器です。
- 自分を活かすポジションなのか?
- 他でも通用する力がついているか?
- 誰かの都合に使い潰されてないか?
“便利屋”から抜け出すには、「自分の成長を軸にする視点」が必要です。
誰かの“助け役”だけで終わらせない。
あなたのキャリアは、あなたのものでいい。
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